今日は息子が就職してお世話になっている泉幸甫先生が20年ほど前に作った住宅のメンテナンスのご相談で、泉幸甫先生と一緒に埼玉県蕨市の住宅を訪問した。
今日は息子が就職してお世話になっている泉幸甫先生が20年ほど前に作った住宅のメンテナンスのご相談で、泉幸甫先生と一緒に埼玉県蕨市の住宅を訪問した。泉先生は住宅を得意とする建築家で、さまざまな住宅や集合住宅を作ってきた。僕がまだ30歳くらいの頃、泉先生が設計した目白のアパートメントジュンを見学に行ったことを覚えている。なんでわざわざ見に行ったのだろうかと思い出すと、泉先生は左官を得意とする建築家で、さまざまな実験的挑戦を実作に取り入れていた。そしてその作品には左官ならではの瑞々しい魅力が溢れているような気がしていた。そのみずみずしさを肌で感じたいと思って出向いたのだと思う。息子は早稲田大学大学院を卒業して、しばらくは外の飯を食ってこいの流れで、泉先生の事務所にお世話になることになったのだが、そんな先生の作品のメンテナンスを頼まれるとは、なんとも有難いご縁である。76歳になる先生に感謝して、しっかりとメンテナンスをさせていただこうと思う。
打ち合わせ終了後、近所の蕎麦屋まるすけさんで皆で食事を摂った。しばしの楽しい時間である。
3時、東京都某所に自宅と貸家の設計中のKさん打ち合わせ。今日はプラン修正についての打ち合わせである。終了後は10時過ぎまで会食。おいし野菜料理を堪能させていただいた。
Kさんはお医者様である。呼吸器系の専門ということで、ますいいの家づくりに取り入れている漆喰や土壁の効用についてご相談をさせていただいた。というのも、以前土壁の寝室を作ったIさんからは、とても眠りやすくなったのご意見をいただいたことがある。こういうことをヒアリング調査などから、その効果の事例を集めることで、ある一定の傾向を示すことができるのではないかの考えである。土壁は木摺の下地に土をめり込みまで入れると約30ミリ塗りつけるのだけれど、この土の効用はなかなか素晴らしい。土壁の土には枯草菌を含むバチルス属細菌というものが存在している。乾燥した土壁では増殖した枯草菌は一旦活動を停止し、胞子の状態となり、壁の表面から空気中に放出され漂っている。その菌が、野菜などにつくと水分で活動を再開する。そして野菜の腐敗を抑える効果がある可能性があるという。また、喘息などを引き起こすアレルゲン物質を吸着する効果があることで、呼吸が楽になったり睡眠に良い影響を与えることもあるという。こういうことをますいいのお客様と一緒に実証していけたら、とても良いことだと思う。