埼玉県建築士事務所協会の理事としての沿道耐震事業に参加。
午前中、埼玉県建築士事務所協会の理事としての沿道耐震事業に参加。この事業は緊急時の輸送道路に面して建っている昭和56年以前に設計をされた建物の所有者に耐震診断を受けたことがありますか?などのアンケートを実施し、その実態と意識調査を行うものである。アンケート調査をしていると、本当にいろいろな人がいるもので、協力的な方もいればそうでない方もいてなかなか人生の勉強になる。建築というのはもちろん個人の所有物であるのだけれど、その場に建っていること自体で社会の一部になるというものでもある。大きな道路に面していれば、それがもし倒壊した時に他の人の命の救助の妨げになったりなどの可能性もあるわけなので、やはり所有者は社会的責任を感じなければいけない面もあるのだと思う。
以前赤と白のシマシマのデザインの住宅が社会問題になったことがあった。個人の所有物とはいえ外部のどこからでも見える、というよりその建築デザインの集合体によって街並みが形成される以上は、建築はそのデザインまでもが地域の資産であると言えるのだ。
午後、スタッフ全員が集まっての全体会議・研修会。この研修会も月に1回開催しているのでだいぶ定着してきたようだ。細かい技術研修というよりも建築を好きになり、より良い建築のデザインを行うことができるような思考の積み重ねになるような研修を行なっている。
「常に信義を重んじ、誠実な建築家・現場監督としての良識を持ち、住宅を中心とする建築設計・施工を通じて広く社会に貢献する」
この理念に少しでも近づけたのではないかと思う。