田村和也 雑想 blog

町田市野津田の工房付き住宅上棟

2022/04/29

東京都町田市野津田の工房付き住宅が上棟しました。

設計・現場担当はいつの間にか入社6年目になった水原。

一階には、空間デザインから家具やオブジェまで手掛けるデザイナーご夫婦の工房や事務所、打ち合わせ室、二階に住宅という構成になっています。

一階の打ち合わせ室と二階のリビングとは薪ストーブの置かれる大きな吹き抜けを介して緩やかにつながります。

上って来る階段の途中には、中二階の書斎を設け、空間にアクセントをもたせ、

リビングに上がると大きなウッドデッキ越しに、遠く野津田公園の緑が望む、とてもうらやましい環境が広がります。

都心から少し距離を置き、お仕事と生活が一緒になった心地良い場所を目指し、ひとつひとつ丁寧に作っていきたいと思います。

 

ベンチのような小屋のような

2022/03/14

世田谷区砧の住宅のお庭に小さな小さな建築を設計しています。

お声がけいただいた当初は、用途も何も決まっていなく、

広さはそこそこあるのだけど、庭をどう使ってよいかわからず・・・

何か楽しいことをしたいんですが・・・

提案してもらえませんか??

こんな感じのご相談。

私たちも、何ができるかよくわからないまま、

模型を作り、提案を何度か重ね、

ようやく方向性が見えてきました。

担当は町田分室の和順君。

小屋のような提案から、打ち合わせを重ねるごとにどんどんサイズは小さくなり、最終的にはお施主さんの趣味である植物を育て、飾ることのできる温室のようなベンチのような不思議な建物になりました。

配置も建物側に寄せてみたり、離してみたり・・・

こちらは最後には、建物の真反対、塀の角にちょこんと置かれることになりました。

リビングの掃き出し窓の前に設けたデッキと対面した位置に置かれ、

玄関アプローチからお庭へ人をお迎えするような場所。

小さな小さな建築ですが、お庭に奥行きが生まれ、楽しそうなイメージが膨らみます。

完成が楽しみです。

 

 

吉野の山の話

2022/03/02

少し前の話。

昨年末、奈良県の吉野のお付き合いをはじめさせてもらった山に見学に行きました。

吉野と言えば杉が有名で、吉野杉という言葉を耳にしたことのある方も多いと思います。

ますいいリビングカンパニーは、構造材含め国産材料にこだわった家づくりをしていて、

従来、八溝と呼ばれる栃木県産、関東の木材を主に使っていました。

しかし、昨今のウッドショックの影響もあり、そこだけでは供給が追い付かず、

吉野産の木材を直接仕入れ構造材に使わせていただいています。

そして、お付き合いをはじめるにあたって、一度、現地を見させていただこうと奈良県まで行ってきました。

吉野の杉ってきっといいんだろうな、という漠然としたイメージで現地に向かいましたが、

やはりイメージと実際に見ることは大違い。

製材所や山で働いている人、木こりさん、いろいろな人の話を聞き、山に登って伐採に立ち会わせえてもらい・・・

そして、伐採した木の倒れる瞬間などはまさに圧巻です。

「吉野の木は悪いものから切っていくんですよ。

いい木ばかり切っているとこれからの人たちに何も残りません。

先祖から受け継ぎ、未来につなげていく。

だから吉野の山には100年、200年を超える木がたくさんあるんです。」

「今日切った木はだれが植えたのかな?

ひいおじいさんか、ひいひいおじいさんか笑」

まさに祖先から受け継いだものを未来に手渡していく。

普段、私たちの考えている時間の感覚、スケールと全く違います。

 

 

木は切ると、その断面から水があふれてきます。

それを見るとまさにさっきまで生きていたんだなと感慨深い気持ちになります。

100年、200年と生きた木、そんな大切な命を使わせていただいている。

もっともっと、ずっと大切にしてもらえる、世代を超えても使い続けてもらえるような

そんな建築を作らなきゃいけないと深く考えさせられる旅になりました。

 

 

 

 

4月に完成した南生田の家の撮影を行いました

2021/11/24

4月に完成した南生田の家の撮影を行いました。

 

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撮影と言ってもいつもの写真とは違い、今回は動画です。

ホームページでもご紹介させていただいていますが、当日の座談会と一緒に動画を編集したものを流す
オンラインでのオープンハウスを企画しています。

企画していると言っても皆初めての試み。
カメラはどうする?音声はうまく拾えるかな・・・
試行錯誤の連続です。

まあ、建築でもこうしたイベントでもそうですが、初めてのことをやるときはなんでも大変です。
当然ですが、いろいろと考え、事前に準備をし、それでもうまくいかない部分もあったりと。

それでもいつもと同じことをやっていても進歩がありません。
ということで、心配な面はありますが、皆さん暖かく見守ってください。

そして多くの人のご参加をお待ちしています。

 

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高崎分室も参加している、中之条ビエンナーレ2021に行ってきました

2021/11/15

高崎分室も参加している、中之条ビエンナーレ2021に行ってきました。

 

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かたや裏の小屋 ますいいリビングカンパニー高崎分室

ビエンナーレは、アートと町おこしが一緒になったようなイベントで、
最近はいろいろなところで行われていますが、私は初めて見に行きました。

車で移動しなければとても見れないようなかなりの広い場所、町全体が会場ですが
空き地や空家、神社などをサイトとして、町の中にまさにアートが散りばめられています。

 

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マップを持って歩いていると、地域の人たちにもよく声をかけられ、
町全体に受け入れられている感じがとても心地よく、率直に良いイベントだなと思います。

 

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すれ違った学生風のグループの一人から
「なんだか町のすべてがアートに見えてきた」
という声が耳に入ってきました。

そうなんです。
町を歩いていると、なんだか何気ない風景まで
「これも展示??」
というような気分になってきます。

町の風景をアートに見立てて収集している芸術家グループもいましたが、
そんなところを紐解くまでもなく、
風景はいろいろなものの重なり合いでできていて、もちろん時間的なものも含めて、
僕らの視点、モノの焦点を少しずらすだけで、きっともっと豊かで、奥行きのある生活がおくれるんじゃないか。

そんな気分にさせてもらいました。