一泊で松崎町小旅行。今回の目的は、松崎町にある伊豆の長八美術館誕生の秘話の取材を行うことであった。この美術館は、ますいいリビングカンパニーの設立に深く関わってくれた早稲田大学名誉教授の石山修武先生による設計である。当時の町おこし事業を計画する中で、石山氏は入江長八という左官の名人を記念するだけでなく、左官職人の技術をいかんなく発揮させて、様々な左官技能に出会うことができるような場所にすることで、これからの左官職人の未来を示した。
工事にあたっては、述べ2000人というとんでもない数の左官職人を日左連の杉山会長を中心に集めたという。特筆すべきは当時の技能大会の優勝者を集めたことである。江戸時代には天下一左官という呼び名があったが、昭和の日本一左官を集めたのである。その工事に関わった日本一左官たちが宿にした民宿がある。今では営業をしていないが、その当時宿に泊まった名人たちが記念に残した看板は今でも大切に残されている。看板の裏側には、8人の左官職人の名前が記されている。40年前だから今でもお元気でいる方が何人いるかはわからないけれど、もしいるならぜひ会いたいものである。