東京都の浅草に茶室を作りたいというお二人との打ち合わせを行なった。大学茶道部の先輩後輩という間柄で、大人になり仕事を始めてしばらく経ったところで、昔の仲間を含む数人で茶道を楽しむ場を作りたいという。具体的には、50平米程度の賃貸ビルの内装を工事して、8畳の茶室と待合を兼ねた小間、そして受付とトイレなどの水回り、水屋と簡単なキッチンを作る計画である。
以前埼玉県の浦和にて作ったお茶室の事例を参考にお話をした。浦和の茶室は一戸建ての住宅のような建築の内部に内路地がある。内路地から8畳と4畳半に接続していて、4畳半には躙口がついている。躙口の上にある障子窓は、内路地にある大きな窓のおかげでまるで外みたいに明るい。床柱はこぶし、床框には檜の錆丸太を使用した。天井は棚板に使用する杉板の中から綺麗な部分だけを抽出して作った無垢材の竿縁天井である。決して高級な素材ではないが、綺麗に作ることが出来たと思っている。