そもそも山は動物たちの住む世界なのである
埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
今日は仲間と一緒に福島県の吾妻山系にある一切経山へ。この山はまさに活火山で福島県西部から一部は山形県南部にかけて、東西およそ20キロメートル、南北およそ10キロメートルにわたって標高2,000メートル級の火山が連なる山脈の一部となる。一切経山は今でも火山ガスが噴出しており、つい最近までは立ち入りを禁止されている登山道もあった。今でも硫黄の匂いが漂っていて、浄土平からの風景はなんだか黄泉の国のような独特な雰囲気がある。山系にはコバルトブルーに輝く小さな沼が点在してい流。登山道には新しい熊のふんもあって、流石に東北の山という奥深さを感じた。
山を歩いていると、頭の中が山のことしか考えられなくなる。それなりに危険も伴うわけだから、天候のことや道を間違えていないかどうか、熊などの野生動物との遭遇、そして自分自身の体調等を考えながら、一歩一歩高みを目指す行為は僕の性格にとても合っている。イライラしている熊さんには会いたくないけれど、僕が中学生の時に北海度の大雪山で出会ったヒグマは僕たちのことなど気にするでもなくひたすら何かを食べているだけ、50mくらいの距離でクマを見ることができた僕たちはとても幸運な出来事としてそれを捉えていた。他にも猿やカモシカなどに出会うことも多い。そもそも山は動物たちの住む世界なのである。山には多くの植物もあって、それらをみているだけでも楽しいものだ。夏山では雷が最も気になるリスクである。上空の気温と800mエリアの気温の差が27度を超える時には、雷雨に巻き込まれる危険が高いから、12時以降の行動は避けたほうが良い。今日も昼までには浄土平に戻ってきた。