今日は日帰り京都である。
2021/12/04
今日は日帰り京都である。裏千家の大会を運営するための委員を務めている関係で、会合に参加するために京都まで足を運んだのだが、久しぶりの京都駅の周辺で見た久しぶりのすごい人だかりになんだか驚いてしまった。
京都市というと財政破綻のニュースが最近は耳に聞こえてくる。これだけの観光都市が保育園の利用料金を上げなければいけないほどに厳しい状況になってしまうことが不思議だが、話題になっている一般市民の保育園の利用料をあげることと、ゲストを迎える豪華茶室まである市役所の改修工事とのギャップを見るに、まるでこの国の格差の歪みが現れているようで気持ちが悪い。いくら観光都市とはいえそこで暮らす人々が幸せになることができなければ、煌びやかな建築投資をする意味はないのではないかと思うのだ。こういう問題が表に出たのはコロナが始まってからなのだろうか。まあ急に財政が悪化したわけではないだろうが、収入が減ることで表沙汰になってしまったのかもしれない。
どんなことでも無理は禁物であるが、京都は一体どんな無理をしたのだろう。同じように世界的な観光地のスペイン・バルセロナにあるサクラダファミリアはいったいどのように資金を集めて建て上がっているか。この建物は贖罪教会なので、資金調達は信者の喜捨に頼ってきた。資金不足により工事がなかなか進まなかったが、1990年代以降に拝観料収入が増えて資金状況が好転したそうだ。税金を使いまくっての建築ではないのでとてつもない時間を要しているが、それがまた魅力になっている点も面白い。最近の京都はちょっと無理をしてしまっていたのだろが、そんなに無理をしなくとも元々ある京都の魅力を少しずつ育てていくことで十分なのかもしれないと思うのである。