新築住宅を検討中のHさん打ち合わせ。
朝10時、東京都新宿区にて新築住宅を検討中のHさん打ち合わせ。これまで約1年かけて新宿区役所との協議を進めてきたのだけれど、その内容はもともとある井戸をセットバックする道路上に残してもよいかということについてである。道路上に井戸を残すとなると、その道路は通ることができなくなるわけだから、いいわけないよねと思うところだが、実はこの道路の場合そもそも幅が狭すぎて車は通ることができない。どうせ通ることができないのだから遠い将来道路幅員が広がるその日までは、災害時などに利用できる井戸をそのままとっておけないかという相談なのだ。役所の見解では、井戸を保存するのは良い、でも道路から出っ張っているのではだめであくまでマンホールなどを使ってフラットな状態にせよということであった。フラットな状態にすれば配管を使って敷地内で立ち上げて、そこから井戸を利用するようにするのは良いということである。
ということで井戸は保存することになった。敷地の前まで軽トラック以外の車で行くことができない特殊な土地であるが、何とか一歩前進である。いよいよ新たな住まいに向けてのプランを始めようと思う。ここに建つ住宅はHさんが住みながらにして民泊を営もうというものである。民泊だから特別な施設があるわけではないのだけれど、でも他人同士が暮らすにあたっての配慮や工夫はしなければならない。道路に対してはオープンに開かれる予定の1階スペースがいわゆるリビングとなる予定だ。都心の狭小地における新しい住まいの形の提案である。進行がとても楽しみな住宅なのだ。
午後、埼玉県吉川市にて設計中のSさんの家の打ち合わせ。カフェ併用住宅の第2回目のプレゼンテーションである。カフェを営みたいというご依頼はとても多いが、その第1号となったのは10年ほど前に造ったアスタリスクカフェである。埼玉県の川島町ちうところにあるのどかな田園風景のど真ん中にある夫婦二人で営む小さなカフェがますいいのカフェの作りのスタートとなった。オーナーの暮らし方に寄り添うような居心地の良いカフェを作ってあげられたら良いなあと思うとこである。