大晦日。
大晦日。川口市の青木にある氷川神社さんに会社のお札を取りに伺う。お願いしたのは「商売繁盛」と「安全第一」、いわゆる定番の御札である。毎年同じだけれど、同じことを繰り返すことが出来ることに感謝をしなければいけないなあと思うのである。ますいいで造らせていただいた古神札収め所兼トイレ棟も、いよいよ本格的に使われ出した。古神札というのはいわゆるお焚き上げの為に集められる古いお札の事である。いよいよ今夜この建物が出来て初めてのお焚き上げということで、ひっきりなしにお札が運び込まれている。こういう瞬間は、まるで試合に出る子供を見守る親の心境だ。この建物もこれから先ずーっと毎年同じように使われ続けることを祈るばかりである。
夕方、千葉県市原市にて知人のIさんの家にて除夜釜に参加させていただいた。年越しの為の茶会に参加するのは初めての経験である。すでに暗くなっているIさんの家にはろうそくで灯りがともされている。その明かりを頼りに家の中に入ると、太鼓を改造してつくった火鉢に炭が起こされていて、待合がほんのり温かい。床には円能斎の花押がある小さな船の花入れがつるされていて、椿が可愛く生けられていた。茶室に招かれると、まず初めに後炭を行った。続いて年越しのそば、最後にお菓子と薄茶でしめくくりである。福引に当たると、牛の香合の手土産までいただいてしまった。なんとも至れり尽くせりのおもてなしに大満足の一夜で会った。
家に帰ると既に10時を回っている。夜はゆっくり家族と過ごしながら新年を迎えた。
皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。