今日は日本建築学会の全国大会に参加した。この全国大会というのは、建築の様々な分野に関してグループ分けをされ、そのセクションごとに発表者が5分間の発表を行うというもの。それぞれのセクションには交代で研究者が司会を行い、一つのセクションに十人くらいの発表がある。発表の後には質問が行われる、まあそんな流れだ。僕が発表したのは、社会システムの中のエコマテリアルである。今回のテーマは「貝灰の生産維持に関する研究」ということで、以前調査させていただいた大分県の有明湾で生産活動を継続している田島貝灰製造所さんについての発表を行なった。下の写真は赤貝である。有明湾で獲れる赤貝はとても有名だったが、環境の変化で最近はめっきり獲れなくなっってしまった。最近は代替え材料として蠣殻を利用しているそうだが、これもまた貝灰、多少の差こそあれ科学的には同じものだ。昔は全国各地で生産されていたものだが、最近は日本でここだけになってしまった。もしも生産をやめてしまうと、日本から貝灰がなくなってしまうのである。