今日から仕事始め。本年もよろしくお願い申し上げます。
2024/01/08
今日から仕事始め。本年もよろしくお願い申し上げます。
夕方より川口茶道会新年会に参加。この会は川口市での茶道の普及のためにいろいろな流派の先生が集まって活動している会で、僕の先生が会長を勤めている。2023年もいろいろな行事を行ったのだが、子供たちを相手に初めての茶道体験をやった時など一席30名ほどでとても楽しいひと時を過ごさせていただいた。人に教えるということは自分もしっかりと習得しなければならないし、特に子供たちはじっと見つめてくるので緊張する。正しいことを教えるために自分も稽古を行う、つまり自分にとってもためになることなのである。
会の初めには多くの政治家さんが挨拶をされていた。これもまた彼らの仕事である。地域での諸活動に予算をつけてくれるなどの協力をしてくれる代わりに票を求めることが、政治家でい続けるためには必要なのだから仕方がない。分かっているけれど総勢6名の挨拶をただ聞いている時間はやはり退屈である。
仕事始めにあたって、今年は皆色々と考えさせられたことだろう。今年のスタートは地震と飛行機事故、こういう正月を迎えたのは生まれて初めてのことである。何かとんでもないことが起きるのではないかの悪い予感すらしてしまうスタートである。多くの方が亡くなった。無事でいることができるだけで、本当に感謝すべきことである。「無事是貴人」の禅語を茶席の中でよく目にするが、こういうことがあると改めてその意味を認識する。
僕たちの作る家は地震から身を守るシェルターにもなるし、人の命を奪う凶器にもなる。実際に北陸の被災地でも被害を受けていない建築もある。被害を受けていたのは主に古い瓦屋根の住宅であった。昨年行った古民家の工事では耐震性を高めるための補強を行ったが、こういうことをしておけば助かった命もあるのだろう。耐震診断や補強工事の重要性は知っていたつもりだが、やはり更なる普及を急ぐ必要があることを強く感じた。
(下の写真は構造補強の様子。基礎のないところには基礎を作り、耐力壁を筋交や合板で構成した。屋根が受ける地震力を地面まで伝えるために、天井レベルに24ミリ合板の水平剛性を構築し、筋交をへて伝達するようにした)