リフォームを検討中のMさん打ち合わせ。
午前中は東京都杉並区にてリフォームを検討中のMさん打ち合わせ。設計事務所を運営されているお父さんが設計をしたご実家に住んでいるMさんご家族のためのリフォームの仕事なのだけれど、実際に設計をしたお父さんもまだ同居されているという。つまり設計者がそこに住んでいる状態で、僕たちが設計をしたリフォームを施すという何とも難しそうなお仕事なのである。お父様は70歳、まだまだ現役世代である。次回打ち合わせはお父様のご一緒にということにしたのだが、なんとなく楽しみに待つとしよう。
実は、ますいいリビングカンパニーのお施主さんは建築関係者が多い。これはクライアントのこだわりを実現することを一番に考えている家造り、コストコントロールを共有する家造り、そしてセルフビルドを取り入れる家造りを行っていることが理由である。大手ゼネコン、設計事務所、ハウスメーカー、土木関連、住宅コンサルタント、設備関連事業、建材メーカー、水道工事などの職人さん・・・、クライアントの半分くらいはこうした職業についている方々だ。僕がこの会社をスタートした後に初めて新築を造らせていただいたのも今現在水道工事を依頼している職人さんの関さんご夫妻だったし、その決め手となった理由も「俺の家の水道工事は俺にやらせてくれるか?」の質問に対して「もちろんです」と答えたことである。自分の家は自分で造る。すべての工事を自分でやることは不可能だけれど、自分でできることは自分でやるという考え方で取り組む家造りだからこそ、水道屋さんが自分の家の水道工事を自分でやるなんて当たり前のことなのだ。
GA JAPAN165が届けられたので中身を見てみると、現在ますいいリビングカンパニーで取り組んでいる川口裏路地計画に関しての佐藤研吾氏のコメントが掲載されている。
画一的な都市開発がすすめられどこもかしこも同じような街並みになっていく川口市のような場所は多い。そんな中で魅力的な裏路地を造ろうという思いを持つ人々が集まり、活動をしているわけだけれど、その活動の一つが意見を掲示するための掲示板を造ろうというものである。栗や桜といった素材で造られる、佐藤氏による独特なデザインの掲示板が街のあちこちにちりばめられることで、連帯感のようなものを生み出し、それが裏路地の魅力につながることをイメージしている。まだまだスタートしたばかりの運動だけれど、今月中には3個目の製作を行う予定だ。この活動が大きく広がるようにこれからも進めていきたい。