増井真也 日記 blog

今日はものつくり大学建築学科三原研究室にて、僕が日本建築学会に出す予定の梗概の指導を受けたり、逆に大学4年生の卒業論文指導を行ったり

2024/02/06

今日はものつくり大学建築学科三原研究室にて、僕が日本建築学会に出す予定の梗概の指導を受けたり、逆に大学4年生の卒業論文指導を行ったり、なんとも楽しい時間を過ごした。教えられたり教えたり、教育とは持ちつ持たれつである。でもこうして様々な経験や知識を今知りたいと思っている人に教えることは、自分も誰かにしていただいてきたことの恩返しであって、つまりは恩送りのようなものなのだ。4年生の中には卒業して左官職人になるものもいた。どんな職人に育っていくかとても楽しみである。

日本には技能系の大学は少ない。そもそも生産技能を学ぶ場として大学という名前が必要なのか。可愛い我が子には大学くらい行かせてやりたいと言って、どこでもいいから大学へというのが今の日本の家庭の現実である。本来であれば、職人になるにあたって相応しい技能訓練を受ける学校があって卒業するとこれまた社会の中でとても意義のある資格制度があって、そこにいくことが社会の中でとても認められている状態が適正なのであろうが日本にそれはない。でも生産技能者は絶対に必要で、だったらそれを教える大学を作っちゃえとうことでものつくり大学があるのだと思う。逆転の発想、大学でものをつくる技能者を育ててしまおうというとことである。これは実際にものつくりをする人が少なくなっていく時代にとても貴重な仕組みだと思う。もの作りは楽しいんだよ、ということをたくさんの人たちに教えてあげたいと思う。

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