新年あけましておめでとうございます。
お正月は家族と一緒に島根の実家に帰省し、久しぶりに出雲大社にもお参りをしてきました。
しばらく行かないうちに、出雲大社の参道にもオシャレなお土産物屋さんや飲食店が軒を連ねています。僕の子供の頃と随分このあたりの光景も変わったなと、しみじみしながら歩いていると、どこかで見覚えのあるものが目に入ってきます。それは、イチゴ飴とキュウリの一本漬けのようなものが串に刺さって売られている様子です。
あれっ?これどこかでも見たような・・・それは年末にいった、鎌倉の小町通りです。小町通りでも全く一緒なものが一緒な売られ方をしていました。そういえば、いちご飴は横浜中華街でもいたるところに売っていました。その時は、無知な僕は、いちご飴って中華街となにか関係があるのかな?もしかして発祥の地だったり??なんてことを勝手に想像していたのですが・・・
そして、驚いたことに島根からの帰りに寄った京都の清水寺の参道でも同じものが売られていました。いつぞや、タピオカがどこでも売られてブームになっていたように、最近ではイチゴ飴ブームなのかな?などと考えていると、鎌倉も出雲も清水寺の参道も多少売っているものは違えど、同じようなものに見えて来ます。
確かににぎやかな、参道の商店での買い物や食べ歩きは面白いかもしれませんが、どこへ行っても同じことをするんだったら、わざわざ、出雲や京都に行く必要性ってなんだろう?本当にその土地の風土や慣習を味わうってどういうことだろう?
出雲大社のお参り方法は、他の神社と少し違い、二拝四拍手一拝で参拝をします。出雲に帰って、そうだった、そうだったと思いながら参拝すると、ふとした瞬間に帰って来たんだなとありがたく感じる瞬間があります。実はこういうちょっとした習慣や作法の中にも帰省や遠出の味わいがあり、その土地を感じることに繋がって行くような気がします。それはきっと一時的なはやりを追うような、売上や儲けを第一に考えるようなものではなく。
そして家づくりも同じで、その場所場所にあった建ち方、振る舞い方をするようなものを一軒、一軒、丁寧に建てて行く必要があるんじゃないかとしみじみ考えさせられる年明けになりました。
大きな災害と予期せぬ事故などもあり、今なお、大変な思いをされている方が大勢いる中での新しい年のスタートとなりましたが、少しでも幸せな思いをする方が身の回りに増えるように、自分の身の周りからできることを頑張って行こうと思います。