埼玉県さいたま市の浦和駅から徒歩20分ほどの住宅街に、中庭のある住宅を建てました。ご夫婦とお子様お二人の、4人家族のお住まいです。
1階にはリビングとアクセサリーショップが配置されており、その中間に中庭を設けております。敷地は奥に細長く、敷地の最奥部にリビングがあります。
お庭の写真は、リビングから見た中庭の様子です。中庭の土間には大谷石を敷き込みました。リビングの床には、日光杉の赤身の無垢フローリングを使用し、壁にはドイツ製の紙クロス「コバウ」を貼った上から、漆喰に鹿沼土を混ぜた「土入り漆喰」を塗っています。これは、吹き抜け部分など揺れやすい壁でも左官仕上げの漆喰が割れにくくなるよう工夫されたものです。
masuiiは、細長い敷地の場合には中庭を取り入れることが多くあります。中庭はプライバシーを守りながら外部とつながることができる、とても魅力的な空間です。人目を気にせずバーベキューなども楽しめます。このプランでは南側に中庭を設けたため、豊かな光が室内に差し込みます。植栽の向こう側には玄関があり、来訪者の視線を遮るように植栽を配置し、その気配を感じられるよう工夫しました。
また、この住宅には森林認証を受けた木材を使用しております。写真でチェンソーを使って木を伐っているのは、実はお施主様ご本人です。この木材をリビング上部に使用しております。毎日ご家族が食事をする大切な空間を、こうして伐採された木が温かく見守ってくれております。家族全員で伐り出したその木は、きっとご家族のかけがえのない記憶となっていることでしょう。