敷地は東京都練馬区の周囲を家に囲まれたわずか80㎡ほどの狭小地。 建築面積が11坪ほどしか取れず、高さ制限により2階までしか建てられないこの敷地で必要面積を確保する為に、容積率の緩和のある地下室を利用しました。地下に寝室等を設け、2階をLDKとして利用できるよう設計しています。地上部分の構造を鉄骨造にすることでこのLDKは間仕切りのない広々とした空間になりました。横長の連続窓により意識が外部に抜け、面積以上の広がりを感じます。外周部は木製ルーバーで覆うことにより、外からの視線をやわらかく遮り、やさしい光と風を取り入ています。都市部におけるプライバシーの問題にも配慮しつつ明るく開放的な住宅となりました。