細い道路が入り組み、落ち着きのある住宅街の曲がり角に建つご夫婦が暮らす住宅です。 敷地の制限から、半分以上が庭のコンパクトな住宅となるため、できるだけシンプルな間取りで、庭に向かって開放的なプランとしています。 「懐かしさ」をキーワードに、こだわりをもって選ばれたフローリングやタイル、鉄の手摺といった素材や赤みのある色など、ご夫婦らしい懐かしさを感じられる住まいとなっています。 そして、「育てていける家」をコンセプトに、内装壁の漆喰塗りやキッチンのタイル貼り、木・鉄部の塗装や門柱の設置など、セルフビルドを通して家のつくりや手入れの仕方を知っていただくとともに、極力作り込まずに余白を残しておくことで、これから生活していく中で、その時々の状況に合わせて手を加えていけるようになっています。これから何十年とかけて家族とともに育てていっていただければ幸いです。