本駒込の不忍通りから一本入った小道に会社として使用さ3階立ての建物がある。近年は、本社が移転してしまい、その後は物置と化している様子でした。オーナー様から、物置では勿体無い、バーとして活用して行きたいとお話を頂き、今回の計画が始まりました。おしゃれ過ぎず、「まるで家に居るかの様にくつろげるお店」をテーマに設計しました。椅子の高さ、テーブルの高さ、キッチンとの距離感、何処か懐かしさを思わせる木製建具や、大工さんの手仕事で作った店に散りばめた造作家具たちが何処か優しく語り掛けます。工事が完了し、引渡しの頃、カウンターに座り何気なくオーナーさんと会話をしていた時、確かに実家でダイニングに座りお母さんと話している様な感じがしました。体は慣れ親しんだ寸法を、距離感を覚えていて、それは心地よさに繋がります。 いつの間にかリラックスして寛げるそんなBARが出来ました。