川口の本社から徒歩3分、交通量の多い道路から一つ入った、静かな旗竿の土地に「西青木の家」は建ちました。
お母さんと娘さんのお二人は、もともとその土地に住まわれていましたが、周辺の環境の変化もあったのか、
お昼でも電気をつけなくてはいけない暮らしを変えたいと、建て替えを決めたのでした。
そんなストーリーから生まれた「西青木の家」には、家の真ん中に細長い吹抜けがあります。小さな吹抜けではありますが、
隣に面した大きな二つの引違い窓からの光を、白い壁に反射させて家を明るく照らしてくれています。
またお年を召した、お母さんが無理なく生活ができるように、1階に生活の動線をシンプルにまとめました。
和室はありませんが、取り壊した元のお家の障子を色々なところに再利用し、
亡くなったお父様が建てられたお家の雰囲気を少しでも残そうと試みました。
必要最低限でまとめられた、小さくてかわいらしい「西青木の家」が、お二人の落ち着ける、
住みやすいお家になってくれていることを願っています。