ご夫婦と元気なお子さんが住む、幡ヶ谷の木造3階建ての住宅です。防火規制のかかる敷地でありながら、燃え代設計という方法により、集成材の梁をふんだんに使い、木造らしい温もりのある空間が実現しました。間仕切りのないオープンなLDK、周辺とのバランスを考えて設けた開口により、建坪はおよそ8.5坪でありながら、抜けのある開放的な空間となっています。3層にまたがる吹抜けはこの建物の一番の特徴です。吹き抜けを介して光、風が流れ、家族の気配が伝わっていきます。頂点にある北側の天窓からの採光は、直射光ではないので熱くなりすぎることなく、安定した柔らかな光で建物を満たしていきます。内装の漆喰塗り、木部の塗装はセルフビルドに取り組みました。職人さんに手伝ってもらいながらも、自分たちの手で作った住まいは特別なものになったように思います。