埼玉県寄居町に、裏千家茶道を通しての友人の住宅を設計した。玄関を入ると8畳の茶室が作られている。茶室は、京間の畳を採用し、本勝手で上座床のオーソドックスなものとした。 躙口こそ作っていないが、家庭の茶室としては本格的なものである。壁には左官の聚楽壁、天井には手すきの和紙を仕上げとして貼っている。茶室の前には淡路島で作られた瓦が敷き込められ、その奥には蹲がおかれる予定である。奥へ進むと生活ゾーンが配置されている。 天井の高い広々としたLDKと連続する個室群がL字型に配置され、平屋ののびのびとした住宅が完成した。