ハイエースやモータースポーツの店舗として、スタッフさんのリラックスできるサロンとして「MT+STYLE」さんをコンバージョンしました。(コンバージョンとは、既存の建物の解体・建て替えをせずに、構造を利用しながら新しい用途の建物へ生まれ変わらせる手法です。)
レースが行われる道、山や森を感じられるコンセプトにデザイン。
レース場や山の林道をイメージして、外のお店に入るまでのアプローチと中に入ってからの動線がレース場のように円でつながっています。
室内はこの円の道によって、用途が分けられています。正面奥には石のレジカウンターと作業台、シンク。右手側には道の湾曲に合わせた展示棚を作り、その湾曲が更に落ち着く空間をもたらした、奥にあるサロンスペースとなっています。
また、木をふんだんに使用したいというお施主さんの希望を取り入れています。
柱材や床材に檜を使うことで、視覚と共に香りのリラックス効果を体感できるようにしました。グレーの壁面は、木毛セメント板を使用。この材料は、間伐材を削った木材とセメントを合わせて作った森に優しい建築素材です。さらに、地元の木を使うことを大切だと考え、高崎分室がある群馬県の木材を使用しています。
カウンター天板には御影石を使用。写真では黒く見えるかもしれませんが、森林緑という深い緑色の石を使用しています。
このように、素材選びは、環境に配慮しながら、自然の素材を選んで使用しています。
室内の植栽は、ウレタン防水で作った造作プランターです。排水力が弱いため根腐れが起きないようにシリカゲルを底に詰めて植栽土壌にしています。この土事情を加味して、環境と相性の良い植物を地元の花屋さんソルフロースさんと相談して選んでいます。どの場所にいても緑が目に入り、リラックスできるような空間になったと評判です。