国分寺の閑静な住宅街に、夫婦と娘さん、猫(三匹)の暮らす小さな家が出来ました。 切妻屋根のシンプルな外観の中は、レベル差をつけた大小5つのスペース(部屋)が中央の本棚を中心に、螺旋状につながった一室空間です。 述べ床面積20坪程度の小さな家ですが、それぞれの空間が立体的につながっているため、面積以上の広さを感じる家となりました。 一階の土間コンクリートには、屋根の上に設置された太陽熱温水器で暖められた不凍液が循環するチューブが埋め込まれています。 熱容量の高いコンクリートを暖めることで、コンパクトな一室空間の家は、全館暖房のように家全体が温まります。 また、外断熱を採用し、むき出しとなった柱の間にはめ込まれた本棚や居間のダイニングテーブル、洗面台の造作、内部の塗装工事はすべてお施主さんによる、セルフビルド工事です。 極端なまでに削った内装工事や、思い切った材料の使い方を取り入れ、ローコストで遊び心のある家になりました。