ご夫婦と小さな息子さんの3人家族のYさんは、おばあさまが住んでいた家に住んでいましたが、建物の老朽化のため建替えをすることに。日当たりが少なく、どこか暗いと感じていましたので、新しく建てる家では、明るく心地よい空間となるようにしたいとお話をいただきました。
そこで、光を取り入れるための「ますいい風の工夫」をさせていただきました。
リビングと廊下にすのこ天井を採用し、採光に加えて、家族の気配を感じられる上下階のつながりももたせています。1階玄関と廊下は、天井のすのこ越しに明るい光が降り注ぐ気持ちの良い場所になりました。すのこから漏れる光と影の模様が美しい魅力になっています。
リビングは、すのこを張った天井から、明るい日差しが部屋じゅうに届くように。太陽がリビングのフローリングを温めてくれ、木と太陽のぬくもりを感じられる、ずっと居たいと思う心地よい場所になりました。
さらに、住宅密集地でも明るくて安心な外部空間を取り込めるように、2階に目隠し用の格子を付けた広いバルコニーを作っています。第二のリビングのようなバルコニーでは、バーベキューや子供の水遊びなどの外遊びを家族で楽しむことができる場所に。
セルフビルドにもたくさん参加していただきました。
例えば、すのこ天井に使用した木材を、蜜蝋ワックスで塗られています。その他、リビングのアクセントカラーの塗装や、台所のタイル貼りなどにも挑戦。「やってみると、大変だけれども、とても楽しかった」との嬉しい感想をいただきました。