作業小屋として愛着があった住宅離れの小さなガレージ・小屋の改修プロジェクト。新しく作り直すのではなく、周囲の木々を取り込んだ既存の形状をそのまま生かし、和やかな雰囲気を残しつつ、閉鎖的だった空間を開放的な空間へとリノベーションしました。
春には正面の開口から桜が見え、夏には大きな窓で切り取られた青々とした樹木が生い茂る絵を眺め、秋にはクヌギの木の紅葉が天井を色付け、冬には歩廊に積もった雪を踏む姿を、四季を意識した計画としました。
外壁には焼杉を使用し、庭との溶け込む色合いで、土間は掻き落とし仕上げ、敷居には御影石を使用しました。また薪棚の土台は天然石を埋め、木材との連結のため金物をつけることで安定を図りました。