今日から川口駅の藤のいち商店街の中で活動しているNPO法人わいわい広場さんの改修工事をスタートした。わいわい広場さんは子供を育てるお母さんを応援するための施設で、今は予約制でお母さんたちが交流や支援を求めて来所する形式で運営している。今では完全ボランティア、公の補助金などをほとんど利用しない形で運営しているということで、まさに善意の結晶と言える場所である。今回はこの施設の2階を改修し、子供向けの無料学習塾やコワーキングスペースなどとして利用するための場所とするための工事である。
建物は築年数がよく分からないくらいのとても古い鉄骨造2回建ての建築である。多少雨漏りもしているがまさか屋根の吹き替えをするわけにもいかないのでその辺は目をつぶることにした。改修のための資金はクラウドファンディングと少々の補助金、というわけで工事の範囲は必要最低限に絞りながら、仕上げのペンキ塗装などはセルフビルドを活用しながら行うこととする。ふかふかしたり穴の開いたりしている床は全面的に張り替え、使えないキッチンを解体してその部分の壁を石膏ボードで仕上げる。和室は長押よりも下の部分を下地でふかしてラワン合板で仕上げる予定。洋室は窓のある一面を赤のペンキとブルーのライン、落ち込み天井を黄色で仕上げることで、わいわい広場さんのイメージカラーの3原色を使用するといいかなあと思っている。
街の中のこういう仕事はまさに町医者的建築家の本領発揮の場である。お金は少ないけれど、善意はたくさんあって、そういう人たちに囲まれながら建築の仕事をするということは何よりもの機会なのではないかなあと思う。古くても良い建築が求められる形はたくさんある、その中の一つのとても良い事例なので紹介したい。