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増井真也日記

僕は好きな仕事をするために建築の道に入り込んだ

2022/08/10

埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
今日は家族で北八ヶ岳白駒池に訪れた。北八ヶ岳の広大な原生林の中に、満面に清水をたたえた神秘的な湖で標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖だ。コメツガ、トウヒ、シラビソの原生林で、地面は一面の苔で覆われている。うねうねとした大地が緑一色で覆われている様子は色々な山に行っているけれどあまり見ることはできないだろう。

今夜の宿泊はあらかじめ高見石小屋、まずは白駒池を通過して小屋まで登ることにした。高見石までは約1時間ほどの軽い登りである。苔の大地から発生するマイナスイオンに包まれながら気分よく歩いているとすぐに目的にが見えてきた。そもそも標高が高いので下界の暑さが嘘のような状態である。気温は100メートルで0.6度下がると言われているので、2000メートルでは12度も低いことになる。下界が30度ならこの地点は18度、ちょっと長袖を着たくなるような温度なのだ。

小屋に到着してひと段落したら、1時間ほどかけて近くの丸山まで登る。途中次女の様子がおかしいので引き返すことにしたのだが、どうやら車の中に貧血の薬を忘れてしまったようだ。幸い約2時間ほどの往復できるコースなので取りに行くことにした。本当はニュウを回遊する予定だった物足りなさを晴らそうとハイペースで往復すること約1時間、コースタイムの半分で薬を取ってくることができた。

山小屋の主人は30代の若者である。星博士の先代について修行し引き継いだそうだ。毎晩星について話をしてくれるようだが、なかなか面白い。小屋の蔵書にヘンリーデビッドソローの「孤独の愉しみかた」に出会った。この本にあった一節「手段や道具は、真理を追究するためのものなのに、手段や道具ばかりに夢中になる社会ができあがってしまった」に代表されるように人生の真理を考えさせてくれる本である。僕は好きな仕事をするために建築の道に入り込んだ。好きなことをして生きていることの大切さを改めて感じさせてもらった本との出会いがこの山小屋であったこともまた最高の偶然だ。山はやっぱり最高だ!

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