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増井真也日記

職人さんにも喜ばれるような良い仕事はお客様にとっても必ず良い仕事

2022/07/19

埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
先日、埼玉県さいたま市にて進行中のAさんの茶室にてなんとも奇跡的な出来事があった。Aさんの茶室は、ますいいの本間大工が造っている。本間大工は昔、自然素材を使用することで有名な某工務店で大工さんをしていたのだが、数年前よりますいいに参加してくれているとても腕の良い大工さんだ。
そのAさんの茶室の壁は、小沼さんという左官職人に塗ってもらう予定だ。小沼さんは名古屋の勇建工業の加村さんという左官屋さん出身の工務店の社長に紹介していただいた練馬の職人さんで、本当の漆喰を塗ることができる数少ない人物である。本当の漆喰・・・これにいついて話し始めるとまたすごく時間がかかってしまうのであるが、要するにメーカー品の商品ではなく、消石灰とわらスサ、そしてつのまた、貝灰といった昔ながらの原材料を混ぜ合わせ、漆喰として壁に塗ることができる状態に材料を作り上げることから始める本格的な職人さんと言うことである。
ある日、本間大工に「この茶室の漆喰は腕の良い大工さんに塗ってもらうんだよ」と言ったら、『そんなの俺の知り合いにいるのに」と言われたので「どこの人」と尋ねてみると、「練馬だ」と。もしかしてと思って「小沼さんってしってる?」と聞いてみたら「「え、小沼さんが塗るの?昔の馴染みでよく一緒に仕事したんだよ」の答えであった。聞くと約15年ぶりの再会であるそうだ。良い仕事には良い職人が集まってくる。そしてその人たちの世界はそれほど広くは無いと言うことが改めて感じられたのである。
ちょうど同じ時、今後ますいいで大工をやりたいという松本大工さんが現場見学に来た。松本大工さんはやはり若い頃、本間大工さんと同じ工務店で働いていたらしい。本間さん、小沼さん、松本さん、ますいいの現場での再会に笑顔で楽しそうな昔話をしている様子を見ていると、やっぱりこの仕事をしていてよかったなあの感であった。職人さんにも喜ばれるような良い仕事はお客様にとっても必ず良い仕事である。皆が笑顔で働ける、そんな良い家を造っているんだなあと心の中で涙を流したひとときであった。

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