埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅を造っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
昨日から裏千家の行事に参加するために京都に滞在している。裏千家というのは千利休から始まる茶道の流派の一つで、表千家、武者小路千家と並んで三千家と称される。僕は元々茶道を嗜んでいたわけではなく、たまたま千玄室大宗匠の講演を拝聴し、日本の伝統文化を知ることで建築を通して日本の街並みや歴史を形作ることに貢献できるようになりたいと思い、今から11年ほど前に習い始めた。初めは先生など知る由もなく、裏千家の総本部から紹介していただいた先生について習い始めたが、その先生も今年の初めに社中を閉鎖してしまったので今は先生がいない状態となってしまった。
なんでもコロナの影響から社中を閉鎖してしまう先生はとても多いらしいというから驚きなのだけれど、文化というものは緊急時にはどうやら蔑ろにされがちなのかもしれない。まあ様々な事情で辞めるという選択をされる方が多いのだとは思うが、僕はこういう時こ文化の如き精神の柱となるものが重要だと思う。世界には目に見えるものと目に見えないものがある。そして目には見えないものの方が圧倒的に多く、そしてそれらによって人は幸せとか不幸とか、つまりさまざまな状態に変化してしまうものである。人はこういう現象を運が良いとか悪いとかのように表現するが、それは結果を端的に表しているだけで、実は目に見えないものたちから働く力学によって起こる必然なのだと思う。文化は目には見えにくいものの一つだが、確実に様々な力学を発することができる何かであると思うのである。
下の写真は、裏千家の今日庵の兜門である。たかが門、されど門。色々な方の思いが詰まる場所なのである。
