午前中、東京都中野区にて設計中のIさんの家の打ち合わせ。Iさんの家は、Iさんの奥様姉妹のご家族と、ご両親の3世帯が集まって暮らす住宅である。Sさん世帯の住宅と、Iさん世帯とご両親のための2世帯住宅の2棟が隣り合って建つこととなるが、敷地の中心部分には二つの住宅のどちらからでも利用できる共用のウッドデッキがあり、一家の交流の場となる予定だ。まさに「集まって暮らす」スタイルである。東日本大震災以降増えた「集まって暮らす」スタイルだが、3世帯となるとそうそう多くはないように思える。
数年前に造った大倉山にあるダンススタジオのある家もまさに3世帯が集まって暮らす住宅であった。姉妹とそのご家族、そしてお母さんが暮らすための住宅を2等分塔型で造るというスタイルはIさんの家とまったく同じである。そして写真に見えるウッドデッキの存在も同じような用途を与えられている。核家族化が進み、個人主義の社会の中で垣間見えてきた様々な「限界」を、共に暮らすことで無理なく補い合うことができたらどんなに良いことであろうか。老人の介護・保育・孤独・・・様々な厳談社会の問題に対する暮らしの形をコントロールすることでの対処法が自然と浸透しているのではないかと思うのである。
