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増井真也日記

設計中のFさんの家の現場確認。

2020/08/06

午前中、東京都新宿にて設計中のFさんの家の現場確認。現場の前面道路がとても狭いこの土地は軽トラックしか入ることができない。とはいうものの実際に入ったこともないので今日は実験してみることにした。反対側から侵入すると床屋さんの看板にぶつかる。壁にかかっている亀のぬいぐるみにもぶつかる。スタッフの山本君に頼んでそれらをよけながら奥まで侵入するとようやく現場にたどり着く。ここまで来るのは大変だったけれどそれ以外の障害はないのでこれなら何とかなりそうだ。近所の駐車場を貸していただけることになっている会社さんへの御挨拶も済ませ、事務所に戻る。

都内の現場はとにかく作業環境が悪い場合が多いのだが、それでも何とかしなければいけないのである。幸いこの現場の周辺は下町ならではのご近所付き合いがあるようだ。床屋さんもすごく協力的だったし、隣のおじさんも気軽に話しかけてきてくれる。少々狭いが何とも良い雰囲気の人付き合い、新宿という都会の中で昔ながらの雰囲気が残る中井という町の特徴なのかもしれない。

この住宅は民泊機能を持つ個人住宅である。一人で暮らしながら、民泊をやりたいときにやる。自由で可能性のある新しいライフスタイルのための住宅だ。全体的にデザインは和の風合いでまとめられ、1回には大谷石の貼られた共用の土間空間、2階には吹き抜けのある個室と水廻りが作られる。工事はセルフビルドがふんだんに取り入れられる予定だ。完成を楽しみに進めていきたい。

夕方、埼玉県川口市にて進行中のおばあさんのための避難場所兼茶室の打ち合わせ。このプロジェクトは千葉大学の名誉教授のIさんのためのもので、川口市内で荒川が氾濫し水深4mになっても、自宅の庭で非難をすることができるようにすることを目的としている。石山修武研究室の後輩であり建築家の佐藤研吾氏との協働で進めており、下のようなデザイン案で検討を進めている。現場で建物の出口となる窓の高さを図ったり、設置予定の地面の位置を出したりの作業の後終了。打ち合わせが終わるとIさん、おもむろにビールを取り出し座談会へと転換である。ベーコンをつまみに日本社会についての喧々諤々、楽しい時間を過ごさせていただいた。

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夜、本納寺の屋根の吹き替えの際にお世話になった川口市内の鋳物屋さん「モリチュウ」さんとの会食。ますいい初めてのお寺の本堂の屋根の吹き替えおよび耐震改修工事である。てっぺんにある銅製の宝珠、川口市の鋳物屋さんの技術力によって無事に取り付けることができた。まずは感謝感謝である。

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