10時、東京都新宿区にてリフォームの設計中のお寺さんにて打ち合わせ。今日は契約作業ということでいくつかの変更点などをご説明して作業を終了した。このお寺の住居部分は木造の平屋建てである。増築を重ねた古い建築ということなのだが、東日本大震災の時に少々傾いてしまったそうだ。今回お邪魔したついでに傾いている部分の確認を依頼されたので、レーザー測定器で確認してみると、柱の頂点と足元で30ミリくらいの傾きが確認された。わずか2.4mほど高さの柱で30mmの傾きである。これはなかなか大きな傾きだけれど、周りを見てみるとすべての柱が同じように傾いてしまっているのではないことに気が付いた。傾いている柱は隣同士の部屋をつなぐふすまの部分、つまり耐震壁がないところであって、逆に床の間などの壁がある部分は1センチ程度の傾きしかないのである。普段構造計算などで理解していることとはいえ、ここまで耐力壁があるかないかが傾きという結果に如実につながることがわかると、やっぱり耐力壁のバランスの良い配置ということがどれだけ大切なのかということが再確認された。この傾きを直すべきか、はたまたこれ以上傾かないように耐力壁を入れるような補強工事を行うべきか、これについては少々時間をかけて考えていこうと思う。