埼玉県さいたま市にて進行中のAさんの茶室の工事でいよいよ左官工事が本格的にスタートする。今回の左官職人さんは小沼さんと言って、知る人ぞ知る名人である。名古屋の知人よりご紹介いただき、この現場から土塗壁などの仕上げをお願いすることになったことは以前の日記にも書いた。そして小沼さんと大工の本間さんが15年くらい前に同じ現場で家づくりをしていたというご縁があったことも書いた。類は友を呼ぶ、良い家づくりを目指す思いは同じ思いを持つ人を集めるのだと改めて感じた出来事であった。この現場はとても良い空気に包まれている。クライアントのAさんが本間さんの最後の作業日に花束を持ってきてくれた。こんなことってあるだろうか。僕はこれまで経験したことがない。お互いの思いがとても良い方向に影響しあっているのである。写真は小間の下地処理の様子。小間は荒めの土塗り仕上げ、広間は土塗壁のスサが目立たないように仕上げる予定だ。小間の茶道口のRの部分にはそこだに大津磨きを施す。入口土間は藁漆喰、トイレなども水回りには土佐漆喰を塗る予定である。土間はかき落としで仕上げてもらう。左官は水と漆喰そして土を使って空間を包み込む要素を作る芸術的作業である。この素晴らしい技が加味されることでさらに素晴らしい茶室となるであろう。
