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増井真也日記

無理をせず、無駄を出さず、余計なことをしない

2022/11/19

埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
小さな家には魅力なんとも言えない魅力がある。かつて最小限住宅を作った増沢恂がその設計にあたって以下のようなことを配慮したという。
・無理をせず、無駄を出さず、余計なことをしない
・簡単に手に入る安い材料をそのまま使う
・製品の寸法を尊重し、無駄を出さない
・少ない材料でつくる
・難しい技巧、手の込んだ仕事を避ける
・大壁、フラット天井、トラス構造。素地の美しさを評価
・ローコストだが格調高く気品がある
・生活に対する柔らかな目差しが感じられる
・科学的、工学的設計法。構造設計者と協働、採光率、断熱・結露計算もした
1952年という戦後の混乱期に作られた住宅だが、昨今のウッドショックの如き状況を見ているともう一度再考するべきことのような気がするのである。

下の写真は数年前に作った9坪ハウスだ。この建物も上記のようなコンセプトを持つ。3間✖️3間の平面の中にどのような設えを納めることができるのかの検討はなかなか楽しいものである。南側の大きな海溝には障子を嵌め込み、日照調整とプライバシーの確保を可能にした。小さなカウンターの裏側にはキッチンがあり、それと並ぶように洗面所と浴室がある。玄関は階段の下のスペースを利用し、特に専用のスペースはない。吹き抜けを入れても延床面積が18坪、まさに最小限の住宅の形と言える。

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