埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
昨日の山で見た、倒れそうな蔵である。竹木舞を編んで土壁を作っている様子がよくわかるけれど、構造は今にも倒れそうに傾いている。吾野駅の周辺にある沢沿いの道をしばらく登っていくとこんなふうに空き家になってしまっている家がたくさんある。その坂を一番上まで登っていくと浅見茶屋さんが美味しいうどんを振る舞っていて、そこには多くの観光客が来ているのだけれど、そこに至る途中の住宅のほとんどはこんなふうに空き家になっているのだ。限界集落、そんな言葉が頭に浮かぶ。ここのインフラを整備するために一体どれだけの税金が必要なのか、ほんの一部の人のためにインフラを整備し続けることも難しさ、でもそこに昔から暮らす人の生活を守ることの公共性と大切さ、途中にあった看板には江戸時代初期からこの地に暮らすと言う文章が書かれていたがその宿屋も今は休業中だという実態・・・これは山登りの最後になんとも色々なことを考えさせられる光景と出会ってしまった。道を下っていると、そこには浅見茶園に浅見鉄工・・・、そういえばうちのスタッフの浅見くんの出身地は秩父だったな。もしかしてこの辺り集落かと聞いてみるとやっぱりそうらしい。浅見君、いつか秩父で分室やるといいと思うよの言葉に、なんとも前向きな反応が返ってきた。僕たちの仕事は街を作るきっかけになる可能性があると思う。企画、設計、積算、施工、素材、職人・・・、色々な経験を積んでこれらをまとめることができるようになれば、浅見くんが秩父を盛り上げる原動力になれると思う。浅見くんにはぜひ頑張って欲しいと思う。
