10時、埼玉県桶川市にて計画中のAさんの家の打ち合わせ。今日は見積もり提示の2回目である。前回よりも約100万円ほどの減額案についてご説明させていただいた。この住宅には8畳の茶室がある。クライアントの一番のこだわりの茶室だから、襖の唐紙には京都の唐長さんの唐紙を使用する。唐長さんというのはとても歴史のある唐紙屋さんで、古くから伝わる版を使用して一枚一枚丁寧に唐紙を作っている唐紙屋さんだ。カタログなどで購入することはできないので、もし使用したい場合には京都まで直接出向いて自分の目で見て気に入ったものを頂戴することになる。今の時代にはちょっと信じられないようなシステムだけれど、京都にはこういう昔ながらの風習を守るお店がほかにもある。例えば北山駅の近くにある川端道喜さんなどは電話で予約して、その日の朝に自ら取りに行かなければお菓子を購入することはできないので、例えば明日東京で茶会を開くとすれば、わざわざ早朝の新幹線でお菓子を受け取った後に東京まで移動するなどの手間をかけて客にふるまうこととなるそうだ。僕自身も道喜さんの御菓子をいただく機会というのはほとんどないが、だからこそもしそういう機会があればとてもありがたく感じるのだと思う。この唐紙を貼っていただくのは、奈良の東大寺などの唐紙を貼っている職人さんである。貴重な紙だからこそ、それを扱う人にもこだわらなければならない、何とも奥深い世界なのである。
14時、東京都豊島区にある本納寺さんにて檀家さんの会議に参加。今年の秋に控えている本堂の屋根の吹き替え工事に関する打ち合わせを行う。15時ごろまで。