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増井真也日記

桜設計集団の佐藤さんと打ち合わせ

2019/07/02

朝10時、桜設計集団の佐藤さんと打ち合わせ。今日はますいいで計画を進めている、某神社のトイレ・倉庫棟新築工事に関する構造打ち合わせを行った。この計画では平屋の二つのボリュームの上に薄い木製の大屋根をかけることを考えているのだけれど、今日の打ち合わせではどのような構造形式が適しているかについてのアイデアをご提案していただいた。屋根を大きく跳ねだすことを考えるとまず最初に思い浮かぶのが鉄骨を利用した構造である。多くの建築家が鉄骨を利用して軒先をよりシャープにすることに様々な工夫を施してきた歴史があるわけだけれど、今回の計画では木を利用して薄い軒先を実現することを考えている。先日の東照宮に関する日記でも書いたが、神社の建築は屋根の建築である。本殿などのいわゆる伝統建築ではなくとも、いかにしてそこに屋根をかけるかがテーマになるのだ。佐藤さんは木造を得意とする構造の専門家である。様々な経験に基づく助言は今後の方針を決定するために大いに役立つものであった。とにかく感謝である。

16時、東京都北区にて木造3階建ての耐火建築集合住宅を検討しているHさん打ち合わせ。今日は2回目のプレゼンということで、修正プランと概算のお見積りについてのご説明をさせて頂いた。

19時、建築士事務所協会参加。高齢で退会する方のお知らせがったが、今はどんな業界でも新設するよりも廃業するほうが多いようだ。今日退会される方はすでに病院に入っているのか、連絡もつかない状態になってしまっているらしい。日本の産業全体で労働力も会社自体も減少していくようであるが、それに合わせて社会自体も縮小していくことを良しとしなければその社会を維持をすることができなくなるわけだけれど、経済を縮小させることにつながるそういう思想は政治家の側から発せられることはないようにも思える。そのために実質的な移民を労働力として受け入れることを決めたわけだが、僕はこれについては意外と賛成なのだ。安価な労働力としての移民受け入れに賛成というわけではなくって、どちらかというとそれとともに入ってくる人のエネルギーのようなものに期待を感じるのである。

そもそもこの国はさまざまな外部からの人々によって作り上げられてきた国ではないかと思う。朝鮮からの陶工が焼き物を造ったり、大工が寺院を造ったり、医者だって、鉄砲だってみんなそうだ。近代に入ってからだって同じである。島国のこの国は定期的にそういう時期を経て、進歩を繰り返しているような気がする。今回の転換期はいったいどうなるのだろうか。少なくとも今よりも良い状況になることを祈るばかりである。

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