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増井真也日記

朝一番より千葉県の鋸南町に向けて出発。

2019/10/08

朝一番より千葉県の鋸南町に向けて出発。今日は地元の経営者の集いで千葉県を訪問することとなった。徐々に町に近づくと家の屋根が飛ばされてしまっていたり、屋根だけでなく小屋組みの構造体がそのままなくなってしまっているような住宅が数多くあらわれてくる。ロードサイドの看板はことごとく倒れていて、根元から折れて激しく地面にたたきつけっれるような状況だ。一部直径30センチはあろうかというような鉄骨の柱を持つ看板はそのまま優雅に立っているけれど、そんな大きな看板をつけられるのは大手のロードサイド店舗だけである。どんな屋根の種類が飛ばされやすいのかと観察していたが、とにかく瓦は飛ばされる率が高いように思えた。コロニアルに関しては全く被害を受けていないものもあるようだ。ガルバリウムの板金屋根も同様で、古いトタンは飛ばされてしまっているけれどガルバリウムに関してはなかなかのものである。折版などの一枚物の屋根に関しては、跳ねだしが大きいと根こそぎ持っていかれている様である。特に荷捌きスペースなどに斜材で吊り下げているような折半屋根は下からの吹き上げに対応できていないようで外壁ごと持っていかれている事例もあった。地元の人に話を聞くと、同じような建築でも風の通り道にあるのとそうでないのとでは被害の状況が全く異なるそうである。ニュースでは一律に風速何メートルというけれど、道路の右側はことごとく倒れている看板が左側では悠然と立っているなんて言う光景もあったほどだから、現実の状況は全く違うのであろう。

屋根の修理は半年くらい先になるとこぼしている人もいた。とにかく職人さんがいないそうだ。波打ち際から数十メートルの距離にある住宅街に一軒だけ悠然と建っている建築があった。RC打ち放しのその建築は、周りの惨状を無視するかのように、まるで何事もなかったかのようなそぶりで建っている。日本の伝統的な在来木造建築はいわゆる漁村の風景にとても良く似合う。それは風情があり、とても情緒的である。でも今日見たRCの塊は、こういう状況に対して立ち向かう力のよう見も見えた。さてさて、この国の住宅のあるべき姿。僕が考えている水門の家もいよいよ造らなければいけないのである。

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