昨日から建築士事務所協会の全国大会に参加している。福島の復興の様子を肌で感じる機会であるとともに、普段仕事の話しかしない建築士仲間と交流を深める機会でもある。一通りの会合は昨日のうちに終わってしまったので今日は観光中心の日程だ。
朝食を済ませると朝8時過ぎに宿を出て、一路会津方面へ向かう。福島市から車で約1時間ほどで浄土平という場所につく。火山地帯のど真ん中にあるこの浄土平は、硫黄の匂いが強く今にも噴火しそうな雰囲気がある。御岳山の噴火における災害の記憶も新しいだけに何となく畏怖の念を感じる場所だ。吾妻小富士と呼ばれるこの山は、標高1,707mで吾妻連峰のひとつ。すり鉢状の大きな火口があり、麓の福島市側から見るとあたかも小型の富士山のように見えることからこの名が付いたそうだ。観光道路磐梯吾妻スカイラインの途中にある浄土平駐車場に車を停めて整備された階段を約10分登れば火口壁の稜線に到達。写真はその火口の様子である。拡大した写真の稜線上に映っているのはトレッキングを楽しむ人々である。僕はなんとなくトレッキングをする気分にはなることができなかったのでここまで来て戻ることにした。浄土平の反対側にある山の斜面からは硫黄の噴煙が噴出している場所も見えるのに、浄土平にはたくさんの人がいてお土産を買ったりの観光にいそしんでいる様子に何となく違和感を覚えてしまうのは僕だけなのだろうか。目の前に見えているような気がする危険なのだけれどなあ・・・の不思議な感覚を覚えた。


続いて会津さざえ堂へ向かう。この建築は2重らせん構造を持つ木造建築で、傾斜に沿ってぐるぐると上がっていくと三十三の観音様を拝むことができたそうだ。六角形の建築の中心部には六本の柱が立っており、そこから梁が外壁側に出てスロープを支えている。なんでも今では個人の所有物というけれど、だいぶ傷んでいる木材を見ると修復工事をしなければ先は長くなさそうな様子であった。歴史的建造物を個人が維持管理していくことなど土台無理な話である。ぜひ保存してほしいものだと思う。

最後に山道にあるキノコやさんでマツタケを購入した。こういうものを買うのは初めてだけれど、なんとなく家族をおいて旅行に行った罪滅ぼしの感である。
