午前中は各プロジェクト打ち合わせ。
15時、埼玉県川口市にて検討中の鉄筋コンクリート5階建て集合住宅のリノベーション打ち合わせ。今回の計画では、まずは耐震診断を行ってから耐震補強の設計を行う予定である。IS値0.6という耐震補強の基準を満たすことができるかどうかは、本格的に計算をしてみないとわからないけれど、少なくとも今よりも建物の強度を強くすることができる計画は造るつもりである。
何でもかんでも壊して建て直すということはすべきではない。でも、この事例でも初めにクライアントのHさんからお電話をいただいた時は、新築への建て直しの内容であった。確かに築年数がある一定年数以上となれば、壊してしまうほうが楽であるし、クライアントがそう考えてしまう理由としては、僕の前に耐震診断を依頼した構造設計事務所からの取り壊しのアドバイスがあったそうである。技術者としては、そういう風に怪しい建物は取り壊すほうが明らかに楽だし、構造強度だってそのほうがより強くなるのは明確であるから仕方がないのかもしれない。
最近ニュースをにぎわしているティーンエイジャ-達による環境問題への訴えを持ていると、彼らの言う言葉の中で「私たちの未来のためには大人たちの理解と力が必要である」という部分にどうしても心を奪われるのである。建築だけが環境を破壊しているわけではない。飛行機だって、車だって、プラスチックの問題だって・・・僕たちの身の回りにあって少しずつでも取り組むことができることはたくさんあると思う。でも建築はとても大きな存在である。古い建築を壊すことをやめることができて、後10年でも20年でも長く使おうという発想を持てたら、それはきっと子供たちの将来を守る行動の一つになるような気がするのである。僕たちの英知と努力は、今の状況を少しでも良くするほうに使うべきだと信じて取り組んでいきたいと思う。