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増井真也日記

古い建築を大切に

2022/05/08

埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅を造っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
日曜日。今日は地元の建築士事務所協会の金井さんという大工さんのご自宅にて耐震診断と補強設計についてのレクチャーを受けさせていただいた。金井さんは浦和高校、大卒、一級建築士の大工さんである。埼玉県の方ならわかると思うけれど、浦和高校を出た大工さんはきっと金井さんしかいないだろう。工務店の3代目として生まれ、きちんと学んで大工さんになった方だからこそ、裏付けされた知識と技術でおそらく日本一の耐震診断と工事を行なっている方である。年は70歳、僕はこの金井さんに耐震診断を学びたいと思って本日のレクチャーとなった。

耐震について考えると、昭和56年以前の住宅の耐震診断と、それから2000年基準ができるまでの耐震診断の二つに分かれる。2000年までは金物の使用が義務付けられていなかったので、筋交はあるけれど弱い建物がたくさんあるのが実情だ。僕は古民家の再生を手がけていきたいと考えているので、もう少し古い建物をイメージしているのだけれど、結局はどの年代も考え方は同じである。地震力や風圧力を受ける耐力壁をバランス良く配置し、木材の接合部を金物で補強し、力のかかる部分に適正な基礎をもうけることで建築は強くなるのだ。古い建築を大切にする建築家として、構造をしっかりと見ていきたいと思っている。

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