埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
今日は東京都台東区にて新築住宅を検討中のSさんの敷地調査に伺った。Sさんの敷地には現在古い貸家兼住宅が建っている。今回のプロジェクトでは既存建築の大半を解体して、残りの部分を貸家として利用し、空いた土地に新築住宅を建築するというものである。浅草周辺の工事はとても多い。この辺は人情の街で祭りなども残っている。観光客が多く来るのもこれぞ日本という雰囲気に惹かれてのことだろう。路地裏を入ると古い木造住宅を改装したカフェなども多い。革製品を製造販売している個人の工房なども多く、歩いているだけで面白い街だと思う。多くの東京の街が大型再開発を起点に特徴のない街並みに変化してしまうものと比べると大変大きな差のように感じるがそれは住民の意識の差だろう。一人一人の住民がその町に対して愛着をなんとなく感じていて、だからこそワンブロックまとまっての再開発にはならなくて、古さを生かした街並みや和の文化が残っていることが今の形を作ってきたのだと思う。そして東京のこのような形は、観光立国を目指す日本にとってとても貴重なものであると思うのだ。全て壊すのではなく、残せるものは残す、そしてそれを地域にとっても魅力的な形で利用できる提案を考えていきたいと思う。