ホーム 増井真也日記 僕たちの暮らしの中には古き良きもの、風習、習慣、風景、が沢山ある

増井真也日記

僕たちの暮らしの中には古き良きもの、風習、習慣、風景、が沢山ある

2023/01/03

新しい年が始まったが、なんだか昨年来の戦争や物価上昇、それを抑えるための金利上昇などのきな臭さを纏ったスタートとなっている。さてさて、今年はどんなことが起こるのやらである。世界の未来など予測できるはずもなく、それは誰の意思だかわからないけれど海の波のようにゆらりゆらりと動いていく。そう言うことは今も昔も同じで、でもそう言う不安定な世界の中で、この国は独立した立場、つまり主権国家であるという形を失うことなく続いてきたわけだ。

岡倉天心の東洋の理想を読んだ。その中に、
「日本はアジア文明の博物館となっている。いや博物館以上のものである。なんとなれば、この民族の不思議な天性は、この民族をして、古いものを失うことなしに新しいものを歓迎する生ける不二元論の精神を持って、過去の諸理想の全ての面に意を留めさせているからである。・・・一方においては近代的強国の地位に押し上げると同時に、アジアの魂に常に忠実にとどまらかしているものは他ならぬこの粘着性である。」とある。

仏教や儒教といった文化宗教の伝来や、元寇や日清戦争や日露戦争などの争い事まで、隣国との関係は切って捨てることができるはずもないという現実の中で、古きを生かしながら新しいものを受け入れて変化することで生きてきたこの国は、この先もきっとそういうふうに発展していくのだと思う。しかしながら昨今のこの国はこの古きを生かしの粘着性に欠けているような気もするのだ。これがなくなるとただ単に新しいものに振り回されるだけとなるであろう。僕たちの暮らしの中には古き良きもの、風習、習慣、風景、が沢山あるのだ。こういうものに対する粘着性ということについてもう少し考えを深めてみたいと思う。

 

 

TOP▲