今日は、京都建材ツアーである。案内してくれたのは、知り合いの左官屋さんだ。この左官屋さんは、塗りの炉壇を作っている方で、今ではとても珍しい、でも京都では何人かいるうちの一人である。その方の案内で、京都にある畳屋さん「藤本畳店」を訪問した。この畳屋さんは、本格的なお茶室の畳を作っているということで、有名な建物の畳もたくさん施工している方である。茶室の畳の目の数は64目というけれど、一体どういうことか知っている人は少ないと思う。普通の畳は62.5目。1.5目多いということは、一目の幅がちょっとだけ狭いということだ。でもそういう畳表を織っているところがそれほどたくさんあるはずもないわけで、藤本さん自らが制作までしているということであった。他にも、畳の裏側の話も伺うことができた。通常の畳の裏側は、薄いビニルが貼ってある。でもこれは通気性がなくって湿気がこもりやすい。藤本さんのお店では、シュロの裏地をお勧めしているそうだ。そしてもう一つ、井草の裏地もあるそうだ。井草は通常畳表に使用するが、それを裏に使ってしまうという。文化財となっている建築にはこれが入っているという。これまでも畳の話はたくさん聞いたつもりだったけれど、今日は本当に勉強させていただくことができた。今後は、京間の茶室を作れた際は、64目の藤本さんの畳表を使わせていただくつもりである。とても有意義な1日であった。
