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増井真也日記

リフォーム工事の現地調査に立ち会った。

2020/07/02

午前中、僕がまだ30歳のころ、つまり15年ほど前に造った「さんかくの家」の、新しい住まい手となったTさんご夫妻の依頼での、リフォーム工事の現地調査に立ち会った。もともとこの家に住んでいたTさんは(偶然どちらもTさんなのでY・Tさんと書くことにしよう)、めでたくご結婚されて横浜に移住した。せっかく作った家を取り壊すことなく別の住まい手に引き継ぐことができないかというご相談を受けて、募集したところ、一番最初に現地に身に来ていただいたTさんご夫妻が、購入することを決めてくれたのだ。Y・Tさんもこのことにはとても喜んでくれた。すごくこだわって作った薪ストーブも、この先大切に使用してくれる方が見つかったのは本当にうれしいことだと思う。建築とは本来こんな風に住み継がれていくものなのだ。日本の住宅はどうしても短時間で壊されがちであるけれど、これからの住宅はきっとこういう風に受け継がれることのほうがスタンダードになっていくような気がする。こういうことは多分、僕たち日本国民の民度のようなものにもよるのだと思う。ますいいのクライアントには、真新しいものはあまり好きではない、という方が多いが、そういう感覚もまた国民性が洗練されるにつれて醸成される価値観なのだろう。

12時、新しく竣工した川口市役所・市長室を訪問。山下設計が設計を行い、地元のゼネコンが造った作品である。1階は駐車場、2階を主なエントランス階として、洪水時にも機能不全に陥ることが無いように備えている、免震構造を採用した最新式の建築である。なんとなくまだ使いこなせていないような感じだけれど、耐震性が全くないと評価された庁舎から移動した職員さんたちはやっと一安心というところであろう。

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