埼玉県川口市にて工務店機能を兼ね備える建築家として、自然素材を大切にしたデザインで注文住宅・古民家再生を行っています。(分室 東京都町田市・群馬県高崎市)
午後より埼玉県川口市にて設計中のYさんの家のキッチン打ち合わせのために、東京都小金井市にあるヤジマさんを訪問した。ヤジマさんは元々ステンレスのメーカーさんだったそうだが、今では多くの建築家が依頼する特注キッチンメーカーである。ますいいでもよく利用しているのだが、ステンレス天板の見付けの厚みを15mmほどの薄い表現にしたりのデザイン的お気遣いがとても嬉しいだけでなく、機能面でも長年の経験に基づいて積み上げたノウハウを生かしてくれるとても信頼のできる会社である。興味のある方はぜひ訪問してみてください。
さて、せっかくなので大工造作のキッチンにについて少々書く。ヤジマさんのようなメーカーはどうしても高いお買い物になってしまう。ローコストでこだわりのキッチンを作ろうとすれば、・・・その場合、大工造作がお薦めだ。大工造作のキッチンは基本的に箱を作るところから始まる。設計ではガスコンロを納められ、引き出しや扉を取り付けることができる箱のデザインを行うのだがこれには結構な経験がいる。箱ができたらその上にステンレスの天板を載せる。天板はステンレス加工屋さんに製作を依頼するのだが、ここでもコンロの穴や水洗金具の設置位置などを詳細に設計しなければいけない。天板を乗せたら、コンロや水栓を取り付け、扉や引き出しをつけたら完成となる。箱のデザイン時には最後のコンロとガス管の接続や給水給湯配管の結びができるような配慮も重要だ。こうしてできたキッチンもまたこだわりの作品だ。
キッチンメーカーと大工造作、もちろんキッチンメーカーの方が膨大な経験とノウハウを持っている分安心ができる。でもコストは少ないけれど安易な既製品にはしたくないという場合もある。キッチンなどの設備器具はコストに応じて適材適所の設計と選択を行うことが大切だと思うのである。