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増井真也日記

さいたま市のSさん打ち合わせ。

2021/06/02

午前中、リビングデザインセンターオゾンさんよりご紹介された埼玉県さいたま市のSさん打ち合わせ。以前ミングルという単身者向けの小さなキッチンを作った別所沼公園の近くにあるマンションの別の階からのご依頼である。工事の内容はお風呂と洗面室、そしてトイレや左官壁の塗り替えといった内容だ。まずは造作で作るタイル貼りの洗面化粧台からご提案していきたいと思う。

・・・・・・こちらはミングルの発注者のブログだ。建築家がこうした理念と一緒に新しいキッチンを作るという動きは昔からあった。今は普通のシステムキッチンもそうして作られたものである。建築家は常に人々の暮らしに寄り添い、新しい暮らし方を描き実現する舞台を作り続けるのだろう。リフォームと言う行為も同じことなのだと思う。

・・・・・以下抜粋

テーブルサイズは95×95と大きくはありませんが、上下水道、IHコンロ、食器洗浄機が組み込まれ、簡単な料理と、食事と、片付けの機能がオールインワンになっています。

仕事をして帰ってきたらさっと野菜を洗い、
卓上のコンロで煮炊きし、
食べ終わったら食器も鍋もそのまま食洗機へ。
器はしまう必要はなく、食洗機から出してまた使う。

これまで「ズボラ」と言われてきたキッチンでの行動を促すデザインになっています。作業そのものは極限まで簡略化しながらも、生活の中で手作りの食事を中心に据え、健康的で幸福感の多い暮らしに変えることが目的です。

また、これからの時代は夫婦や親子間での家事シェアも一般的になっていくはず。ミングルは、そんな関係にフィットするよう設計しました。
リビングにキッチン機能を持ち込むことで、一人で料理を引き受ける負担も減ります。二人以上のくらしであれば、料理も片付けも一緒にやれば楽になるし、料理自体がコミュニケーションになっていきます。

やれる人がやる。やりたい人がやる。
みんなで、ぐるぐる料理する。
だから、ミングル。

“ミングル”は、もともと「入り混じる、混ざる、一緒になる」の意味で、シェアハウス的な住まい方を指す和製英語でもあるそうです。
家事をシェアして、場の中に固定化した関係性ではなく「人の循環」「作業の循環」を作り出せる、そういう願いもあり、愛称としてつけました。

ミングルをもっと実用的な内容と価格にして、販売するという商売もあるかもしれません。あるいは自分の料理スタジオや料理サロンとして、使うことも。

でも、私がいま望むのは、もう少し別のことなのです。

ミングルは、このキッチンそのものを指すというより、こうしたキッチンを中心に繰り広げられる、人々の新しいライフスタイルの概念です。ミングルは、簡素でありながらも、家族のコミュニケーションや、料理の時間を楽しむことを大切にする生活をめざしています。
これからの時代は、こんな食卓のあり方が好ましいのではないか、そんなことをみんなで語り合うための場でもあります。ミングルをきっかけに、これからの新しい家族のくらしを発信したい。

ですから、これを使ってどんな楽しいことができるか、どんなクリエイティブな生活が考えられるかを、今からみなさんと一緒に考えてみたいのです。

誰もが家のごはんで癒され、食卓の力を信じられるようになること。
自分たちの豊かな食を、新しいやり方で一緒に作っていきませんか?
それが、このミングルに込めた、私のメッセージです。

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