洗面室の設計はなるべくシンプルな形にする。この洗面化粧台は大工さんの造作によるもので、シンクはTOTOさんのSKシリーズを使用した。このシンクは実験室用シンクと言われるもので、安価で使いやすいことが特徴だ。シンク前の壁にはタイルを貼っている。鏡は大工さんに作ってもらった枠の中に貼っている。前板は杉で作り、家具用コンセントを取り付けた。
クライアントのOさんのお嬢様は、アトピー性皮膚炎に悩まされていた。健康になれる住宅が欲しいということだったので、化学物質の発生を抑えるために新建材やビニルクロス、ベニヤ板を一枚も使わないことにした。構造や下地材などは無垢材だけで作り上げている。床は30ミリの杉板を貼った。壁の仕上げは左官屋さんによる漆喰仕上げである。お嬢さんのアトピーが良くなったことが何よりの知らせである。この住宅の空気環境測定結果は来月号のチルチンビトで紹介される予定である。その時はまたご紹介したいと思う。
