今日は裏千家の行事にてサンライズ九十九里というホテルに向かう。今日から二日間の研修会、初日は茶道家であるランディーチャネル先生による講演会などが執り行われ、二日目は茶会という日程である。カナダから来た壮健な初老の講師に日本文化についてのレクチャーを受けるというなんとも不思議な出来事なのだが、話を聞いてみると改めて日本人の失われているものについて考えさせられるような機会になったような気がする。
ランディー氏はもともと武道を行うために来日したという。剣道、弓道、合気道などの様々な武道を習得しているうちに、心のうちの何かも鍛えたくなったという。そこで出会ったのが茶道ということであった。今ではたまたま性に合った茶道を自分の主な道として取り組んでおり、武道はたまにしかやらなくなったという。でも主軸の道があることがいかに素晴らしいことか。日本人はどうしても仕事中心の人生を送りがちだし、仕事こそが人生の主軸のごとき錯覚を抱きがちでもある。少なうとも今どきの日本人がオリンピック選手のごとき人々は別として、武道を人生の道として仕事を二の次にするような人はあまりいないであろう。Tシャツに短パンの荷と目を気にしない格好で現れたランディー氏の様子が、なんとなく輝いて見えたのであった。