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増井真也日記

住宅の垂直避難のご相談についての打ち合わせ

2019/11/06

9時30分、埼玉県川口市にて木造2階建て住宅の垂直避難のご相談についての打ち合わせに伺う。福島県での洪水時の悲しい事件を受けて、75歳と98歳という高齢者だけの暮らしの中で感じる不安を少しでも解消したいという思いである。町医者的存在の僕としては、高すぎる提案をしても仕方がないし、使えない提案でも意味がないということで少々考えてみた。

今の段階では以前の日記にも書いたけれど、98歳になるお母さんがいざという時に避難できるように、2階の床を一部壊してそこからクレーンのようなものを吊り下げ、滑車の原理でチェーンをカラカラと回すと、2階まで簡単に移動させることができるという装置を造ろうかなあとイメージしている。これはギリシャの岩山の上にある修道院にワイヤーモッコのようなもので釣り上げられている人の写真を思い出してイメージした。わざわざエレベーターを入れるような数百万円の工事はナンセンスだ。そもそもそんなに大きな箱を入れる余裕もない。さらに古い木造住宅自体が流されてしまっては何の意味もないということで、鉄やコンクリートでできた避難場所を2階の窓の目の前に造ることを考えている。これは普段はオブジェのように暮らしに潤いを与えてくれる存在でいてほしいと思う。備えあれば患いなし、つらい災害に対する備えだけれど、こういう備えも前向きにデザインして考えていきたいと思う。

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