9時30分、埼玉県川口市のIさんの家にて打ち合わせ。Iさんの家では二つの計画がある。一つは同居している98歳のお母さんがいざという時に垂直避難ができるように2階の押し入れの床に穴をあけて、そこからチェーンブロックとワイヤーモッコで釣り上げができるようにすること、そして避難した時に木造の古い家屋が万が一流されてしまった場合でも、地上3.5mほどの高さのところにとどまることができる人工地盤を造ることである。埼玉県の川口市は川がたくさんある町だ。先日の台風19号の時も芝川という川が氾濫寸前のところまでいっていたし、先日の台風では大丈夫だった荒川が氾濫すれば水深が3mほどまでなるといわれている。
避難をしろと言われても避難ができない高齢者もたくさんいるし、さらに言えば60万人の市民が避難する場所など到底足りるはずもない。墨田区や江戸川区で言われている問題と同じような問題がここにはあるのだ。水が出たときにどこにも行くことができなくとも、水を逃れることができるような場所があれば助かる命がある。福島県の老夫婦のような悲しい事故を起こさないためのプロジェクトなのである。このプロジェクトには、石山先生の弟子である後輩の建築家・佐藤研吾君が参加してくれている。次の台風シーズンまでには完成させる予定であるが、どのような形に進んでいくかが楽しみなところである。
12時、高崎分室で柳沢君が設計作業を進めているIさんの家とMさんの家に関する設計打ち合わせを行った。
14時、数年前に最短県さいたま市にて造ったWさんの家メンテナンス訪問。1時間ほどの作業をして事務所に戻る。